暮らしを整える100のヒント

written by 整理収納アドバイザー*渡辺 有香

52*片づけ時の「迷い箱」の本当の意味


こんにちは、山形の整理収納アドバイザー*渡辺有香です。

片づけのとき、モノを要・不要に分けますが、そのときどうしても決められないものは「迷い箱」に入れましょう。整理収納アドバイザーの授業でもそう習いました。

わたしはどうしてもこの「迷い箱」の存在理由が理解できませんでした。
しかし辰巳渚さんの著書を読み、初めて納得したのです。

「迷い箱」は手間を増やす

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「迷い箱」とは。
ルールは様々ですが、とっておくか捨てるか、迷ったときは箱や紙袋を用意してそこに入れます。その後、半年なり1年なり経ったら、改めてとっておくか捨てるかを決めます。

つまり2回判断しなくてはいけないのです。
面倒じゃないですか?
どうせ判断するなら1回でジャッジして、捨てるならさっさと捨てる、取っておくなら堂々と取っておけばよいのです。

なんて言いつつ、迷って捨てられない…という人には「迷い箱に入れましょう」なんて、しれっと言っちゃいますがね。

「迷い箱」=捨てる前提 

辰巳渚さんは「幸せの生前整理」の中で、こうおっしゃっています。
(著書の中では「迷い箱」ではなく「わからないモノ」と表記されています。)

「わからないモノ」とは、「捨てればいいとわかっているけれど、捨てたくないから判断できない・したくない」モノなのです。その意味で、「捨てても大丈夫なモノ」とみなしたうえで、もう一度、「捨てる/のこす」を検討します。

「迷い箱」とは、取っておくか捨てるかを検討する箱ではなく、「不要だけど、捨てたくないモノを入れる箱」というわけです。

「必要なモノ」と「捨てたくないモノ」は似ているようで、全く違います。
「必要」がモノとしての役割を持っているのに対して、「捨てたくない」は役割が終了してしまったものの気持ちが残っているモノ。

「迷い箱」の中身は「捨てても大丈夫なモノ」。
それを理解した段階で、片づけは一歩進んでいます。

時間をおいて「迷い箱」の中身を取っておくか捨てるかを判断するのは、二度手間ではなく、階段を2段進むようなものなのです。

それでもわたしは「迷い箱」を作らない

「迷い箱」の存在意義が見いだせたので、今後片づけのお手伝いをするときは納得の上で「迷い箱を作って入れましょう」と言えます。でもやっぱりわたし自身は「迷い箱」は作りません。

「捨てて大丈夫なモノ」なら捨てましょう。
捨てたくないなら、取っておきましょう。

「捨てる経験」を重ねていくと、この見極めが迷うことなくできるようになります。
それまでは「迷い箱」を活用して、経験を積むのがいいですね。