暮らしを整える100のヒント

written by 整理収納アドバイザー*渡辺 有香

34*妻がモノを捨てすぎる時の対処法


こんにちは、山形の整理収納アドバイザー*渡辺 有香です。

今回はちょっとレアなケースの対処法です。
先日発言小町を見ていたら、興味深い相談トピがありました。

物を捨てすぎる妻 : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

奥さんがモノを捨てすぎて、家の中がガラガラだそうです。
整理収納アドバイザーとして、対処法を考えてみました。

相談内容・要約

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  1. アパートから戸建(新築?)に引越してから捨てはじめた
  2. 1年間使用していないと捨てる
  3. 使えるモノも中古屋に売らず、捨てる
  4. 子供の作品・通信簿・ランドセルなども捨てる
  5. 夫の思い出品も捨てる
  6. 旅行に行っても食べ物以外買わない(買わせてもらえない)
  7. 収納には十分余裕がある
  8. 家に来た友人に「ガランとして生活感がない」と言われる

相談は「捨てすぎる妻の改善方法を教えてほしい」です。

問題点を分解してみた

1.

1.はきっかけですね。
引越しに伴って始まったとなると、原因はふたつ。

  • 引越し作業が大変だった・モノの多さを痛感した
  • 新しい家をキレイに保ちたい

悪いことではないと思います。
ちょっとベクトルがずれているだけです。

2.3.

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2.3.も、整理収納アドバイザーから見ると、全く問題はありません。

モノを処分する基準を明確に持つことは、整理には欠かせません。

  • 〇年使わなかったら捨てる
  • 収納場所から溢れたら捨てる

基準がないと、判断は難しいです。

また処分品を中古屋に売る・フリマアプリで売るなどは、思いのほか手間も時間もかかります。

  • 大きな箱や袋を準備する
  • 売るモノを入れる
  • 中古屋に持っていく
  • 査定をしてもらう
  • 売るかどうかを決める
  • (売らないモノを持ち帰る)
  • 書類に記入する
  • 売上金をもらう

まとめて売る場合は、売る予定のモノが部屋に放置されていて片づきません。
処分品をその都度売る場合は、なんども足を運ばないといけません。

数千円以上で売れるのであればともかく、それほど価値がないのであれば捨ててしまったほうがラクです。

ただし「モノを循環させる」ことや、エコの観点からは、売ったほうがいいですね。

4.5.

問題点はここではないでしょうか。
現に回答している皆さんもここに言及している人が多いです。

片づけの基本に「家族のモノを勝手に捨ててはいけない」ということがあります。
トラブルの原因ですし、自身の信用を失墜させます。
今後の人間関係に関わってきます。

4.5.がなければ、トピ主さんも相談するまでに至らなかったのではないでしょうか。

6.

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これは単なる夫婦間の力関係の問題。
なぜそこまで妻に遠慮して、言いなりなのでしょう。
話し合いましょう。

7.

収納は「モノで満たす」ためのものではありません。
一定期間保管しておきたいモノを入れておくスペースです。

ガラガラだって何も問題はありません。

8.

他人の価値観に惑わされる必要はありません。
友達に褒められるために生きているのですか。

整理収納アドバイザーからのアドバイス

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上記の点を踏まえて、アドバイザーとしてアドバイスを考えてみました。
トピにもレスしています。

奥さまがモノを捨てすぎるのは昔からではなく、戸建てに引越してからですよね。
家をいつまでもキレイに使いたいという気持ちの表れで、悪いことではないと思います。

 

少し前にブームになった「ミニマリスト」に感化されているのかもしれません。
ミニマリストに憧れる人の中には、モノが少なければ少ないほどカッコイイという価値観を持った人がいます。
「ガランとしていて生活感が無い家だね」なんて、最高のほめ言葉です。

 

ブームに乗ってミニマリストを目指している(いや多分もう十分ミニマリストですが)のであれば、ミニマリストブーム(ブームとしてのミニマリズム)は終わったとさりげなく伝えてみてはいかがでしょう。

 

整理収納アドバイザーの立場から言わせてもらえれば、夫とはいえ他人のモノを勝手に処分することはNGです。
奥さまに正しい整理収納について学んでもらうためにも、おふたりでアドバイザーの2級講座を受けてみてはいかがでしょう。

 

お互いの「理想の暮らし」について話し合い、歩み寄ることも大切です。
モノの要・不要を判断し決断できる奥さまを認めて、受け止める(受け入れなくてOK)。
その上で自分の要望も伝えてみてはいかがでしょうか。

 

家にいる時間が長いと、つい家を「自分だけの領域」と思い込んでしまいます。
家は奥さまひとりのものではなく、家族みんなが暮らす場所であることを、愛情を持って伝えてください。

 

モノを持たない人を動かすキーワードは、こだわり・上質なモノを少しだけ・モノよりコト。
これらを上手く利用して、奥さまを誘導してみては。
そして同時にトピ主さんもモノの有無にこだわらず、奥さまとの体験を重視してみましょう。

 

ちなみに冷蔵庫にマグネットは付けない方がいいですよ。
冷蔵庫によっては放熱を妨げますし、部屋のごちゃごちゃ感が一気に高まります。

それぞれの回答がとても参考になる 

老若男女たくさんの人たちからアドバイスがあり、興味深く読ませていただきました
立場や考えもいろいろで、アドバイザーとしても、とても参考になります。

「そのうちあなたも捨てられる」の意見がいくつかあり、苦笑い。
でもたぶん大丈夫。
この奥さんの「捨て」は、旦那さんの収入あってこその「趣味の断捨離」のようです。

必要なモノだけに囲まれたシンプルな暮らし

皆が憧れる暮らしだと思いますが、これはあくまで「幸せに暮らすための環境や手段」です。
シンプルにすることが目的ではありません。
シンプルにこだわるあまり、家族との関係が悪くなってしまったら本末転倒です。

家族それぞれの「理想の生活」があまりにも乖離しすぎてしまったときは、一度キチンと話し合ってみてはいかがでしょうか。